最近の柏市の家族葬の現状についての説明

これまでの一般的な葬儀は、亡くなった人の家族や親戚のほかにも、亡くなった人が所属していた地域、学校、会社などの共同体の人々が、全員もれなく参列することに意義を見出しているところがありました。しかし、これでは亡くなった人とはそれほど親しくはない人々までも駆り出されることになり、単に形式だけの空虚な儀式として終わってしまう懸念があったことも事実といえます。そこで、特に柏市をはじめとする都市部では、このような懸念が払拭される、家族葬という新しい葬儀の形態が採り入れられるようになってきています。このような形態は比較的最近になってあらわれたものですが、ある程度は実績が積み重ねられるなかで、家族葬の内容そのものにも、若干の潮流の変化が生じています。

参列者の範囲についての現状とは

家族葬というのは、もともとは亡くなった人の家族か、ごく近い親戚が参列して行う葬儀が前提となっており、それは名称からもあきらかです。しかし、最近の柏市内における状況を見ると、実際には家族、親戚だけではなく、亡くなった人と生前に親しく交流をしていた少数の友人や知人については、積極的に参列者として加えている傾向があります。このような範囲であれば、形式だけではない、心から亡くなった人を偲ぶための機会としての趣旨を逸脱することがないというのが理由と考えられます。葬儀の会場についても、参列者にあわせて数十人程度は収容できる、若干広めのところが採用されることになり、亡くなった人の自宅ではなく、葬儀社の葬祭ホールや市営斎場のなかの一部屋があてられることが多くなっています。

展示物や音楽などをともなう傾向

柏市での家族葬ですが、亡くなった人に近い範囲の少人数が参列する特徴から、これまでの葬儀のありかたにこだわらず、本人の個性をできるだけ葬儀のなかに反映させようとする傾向が見られるようになってきています。たとえば、葬儀の最中に本人が生前に好んでいたクラシック音楽を演奏したり、あるいは参列者で合唱したり、本人の趣味の作品を式場内に展示していたりという工夫が挙げられます。これらは従来の葬儀では、まずありえない演出ではあるものの、気心の知れた範囲での参列に限定していることによって可能となっています。柏市は伝統的な村落ではなく、いわゆるニュータウンの集まりに近い地域性があるため、このような試みについても、それほど抵抗感なく受け入れられる素地もあることは大きいといえます。